【11月18日 AFP】米金融大手シティグループ(Citigroup)は17日に出した報告書の中で、米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が来年の9~12月期にスマートフォンを発売すると予測した。

 予測は、台湾・台北(Taipei)のシティのアナリストによるアジアのサプライチェーンの調査結果に基づいているという。

 それによると、台湾系大手電子機器メーカー富士康科技集団(フォックスコン、Foxconn)が現在、スマートフォンをアマゾンと共同開発中で、製造元はフォックスコンの親会社である鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry)のTMS事業グループになると見られる。同社は、アマゾンの電子書籍端末「キンドル(Kindle)」とタブレット型端末「キンドル・ファイア(Kindle Fire)」を製造した実績がある。

 プロセッサには米テキサス・インスツルメンツ(Texas InstrumentsTI)のOMAP 4が使われ、1台あたりの製造費は150~170ドル(約1万2000~1万3000円)になる見通し。

 シティのアナリスト、マーク・マハニー(Mark Mahaney)氏は、「キンドルは過去3年間で明らかに成功した。キンドル・ファイアも廉価版タブレット市場で成功を収めつつある。そんなアマゾンにとって、スマートフォンは、必然的な次の一手だ」と述べた。

 今週発売されたキンドル・ファイアは、価格が199ドル(約1万5000円)と米アップル(Apple)「iPad」の半値以下。アマゾンいわく、既にベストセラー商品になっているという。(c)AFP

【関連記事】アマゾンのタブレット「キンドル・ファイア」、賛否両論のスタート