【10月6日 AFP】インド政府は5日、価格が46ドル(約3500円)の「世界最安コンピューター」と銘打たれた現地生産のタブレット端末(多機能携帯端末)「アーカッシュ(Aakash)」を発表した。国内の学生たちに情報技術革命をもたらすことを狙いとしている。

 製造元の通信機器会社データウインド(DataWind、本社:カナダ)は5日、ニューデリー(New Delhi)で発表会見を開き、政府が大学生と短大生への無償配布用に10万台を買い上げることを明らかにした。

 アーカッシュは7インチのタッチスクリーンを搭載。OSはアンドロイド(Android)2.2で、Wi-Fiインターネット機能とマルチメディアプレイヤーを内蔵。2GBの外部記憶装置と2つのUSBポートも付いている。バッテリー駆動時間は3時間だ。

 当初は店頭販売ではなく大学や短大に配布する。長期的なマーケティング戦略は不明だ。

 データウインドは、今後、価格が最低でも35ドル(約2700円)、最大で10ドル(約770円)まで下がる可能性を指摘した。

 アップル(Apple)のiPad(アイパッド)は、インドでは最安モデルが600ドル(約4万6000円)で売られている。インドの無線通信会社リライアンス・コミュニケーションズ(Reliance Communications)はこれに対抗して、290ドル(約2万2000円)のタブレット端末を販売している。(c)AFP/Pratap Chakravarty