【6月9日 AFP】米フェイスブック(Facebook)は今週、世界各国への導入を開始した顔認識機能「Tag Suggestions」をめぐり、非難の矢面に立っている。

 この機能は、顔認識ソフトを使って、新たに投稿された写真をこれまでにタグをつけられた写真と比較し、その人物の名前を割り出すとともにタグ付けを提案するというもの。

 米国では昨年12月に先行導入されていたが、今週コンピューターセキュリティ対策企業ソフォス(Sophos)のグラハム・クルーリー(Graham Cluley)氏が自身のブログで疑問を投げかけたことから、再び注目が集まっている。

 クルーリー氏は、機能がユーザーへの告知なしに導入されたこと、タグ付けがユーザーの承認なしに自動的に有効になることを問題視している。

 一方フェイスブック広報は8日、AFPの取材に対し、「写真による友人のタグ付けを簡単に行えるよう導入した」と説明。ただ、米国への試験導入の際に告知はしたが、説明が不十分だったとして謝罪した。

 なお、写真を投稿する際に自分の名前を提案されたくないユーザーは、プライバシー設定で機能を無効にすることができるという。(c)AFP