【6月4日 AFP】米アップル(Apple)のノートパソコン「MacBook」を盗まれた男性が、MacBookに搭載されている盗難用ソフトウェア「Hidden」を駆使して犯人をつきとめ、盗難から約3か月ぶりに愛用パソコンを手元に取り戻した。

 この男性は、米カリフォルニア(California)州オークランド(Oakland)に住むジョシュア・カウフマン(Joshua Kaufman)さん。カウフマンさんは3月21日、自宅アパートから愛用していたMacBookを盗まれてしまった。

 このため、カウフマンさんはMacBookが盗まれた場合に追跡調査するためのソフトウェア「Hidden」を用いて、犯人につながる情報を集め始めた。

 盗まれたMacBookの内蔵カメラが撮影した写真には、ソファで居眠りする男や、同じ男が上半身裸でMacBookに向かう姿、MacBookを持って車で走り去る姿などが写っていた。

 カウフマンさんは、愛用MacBookを探し出すためのブログ「ThisGuyHasMyMacbook(ぼくのMacBookを持ってるのはこいつだ)」を立ち上げ、ここに内蔵カメラが撮影した「容疑者」の写真を次々と掲載し、男や場所の特定につながる情報を募って、ここで得られた情報を警察に提供。警察は5月31日、犯人とみられる男をタクシー運転手を逮捕し、カウフマンさんのMacBookも、男の自宅から見つかった。

 見事にMacBookを取り戻したカウフマンさんは大喜びだ。だが、その一方で、できすぎた捕物劇に、「Hidden」宣伝のための「やらせ」ではないかと疑う声も出ている。(c)AFP

【写真】カウフマンさんの犯人探しのブログ(英語)