【4月21日 AFP】米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は20日、全米1万1000か所以上に上る公立図書館からの電子書籍貸し出しサービスを、電子書籍端末キンドル(Kindle)向けに年内に開始すると発表した。

 開始されるサービスは、キンドル・ライブラリー・レンディング(Kindle Library Lending)。アマゾンが製造・販売するキンドルで読むことのできる電子書籍を、近くの図書館から借りることができるようになる。

 サービスが受けられるのは、キンドル端末ユーザーだけではなく、米グーグル(Google)の基本ソフト(OS)アンドロイド(Android)やスマートフォンのブラックベリー(BlackBerry)、ウィンドウズ(Windows)PC、マッキントッシュ(Macintosh)PC用のキンドル無料ソフトのユーザーも含まれる。

 さらに「Whispersync」と呼ばれる同期機能で、メモやブックマークを残すこともできる。アマゾンのキンドル担当ディレクター、ジェイ・マリーン(Jay Marine)氏は、「図書館の本に書き込みをするのは、絶対にやってはいけない行為だった。けれどWhispersyncを使えば、次に借りた時や、後になってその本を買った時、自分が書き込んだメモもそのまま残ってついてくる。しかも、ほかの人が借りた時にはそのメモは表示されない」とアピールしている。(c)AFP