【4月19日 AFP】(一部更新)米アップル(Apple)は、スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット型携帯端末の技術を模倣されたとして、韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)を提訴した。

 米カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所(US District Court for the Northern District of California)のウェブサイトに15日、アップルがサムスンを提訴したことが発表されていた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が入手した38ページにおよぶ訴状の写しによると、アップルは、サムスンの多機能情報端末「ギャラクシー・タブ」(Galaxy Tab)がアップルのiPhoneやiPadの外見、製品設計、梱包、ユーザーインターフェースなどを模倣し、アップルが持つ多数の特許権や商標権を侵害されたと主張している。ギャラクシー・タブは、成長するタッチスクリーン製品市場を独占してきたiPadの最大のライバル。

■サムスン電子は対抗する構え

一方のサムスン電子は19日、同社は中核的な技術を独自開発して自社の知的財産を積み上げてきたとして、アップルに対して法的な対抗手段をとると発表した。

 聯合ニュース(Yonhap News)は、サムスン側はアップルもサムスン電子の無線技術の特許を侵害している可能性があると考えており、あるサムスン幹部が「アップルはサムスン電子の半導体やディスプレーパネルの重要得意先だが、今回は強い対応に出ざるを得ない」と語ったと報じた。(c)AFP