【12月21日 AFP】米インターネット大手グーグル(Google)は、テレビ視聴とウェブ閲覧を融合した同社の新コンテンツ配信サービス「グーグルテレビ(Google TV)」に対応するテレビの展示会発表を予定していたメーカー各社に対し、発表の延期を要請した。

 20日の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、1月に米ラスベガス(Las Vegas)で行われる家電見本市、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics ShowCES)で東芝(Toshiba)、シャープ(Sharp)、韓国のLG電子(LG Electronics)が「グーグルテレビ」を利用できるインターネット対応テレビの発表を予定していたが、グーグル側は各社に発表を遅らせるよう要請した。

 グーグルテレビはこれまでのところ高い評価をあまり得ておらず、またデータ取得に問題があったことなどからグーグルではソフトウェアを改善しており、今回の要請となった。

 インターネットとテレビ番組の双方が楽しめるグーグルテレビは、同社がソニー(Sony)、コンピューター機器メーカー、ロジテック(Logitech)、米半導体大手インテル(Intel)と共同開発した。ソニーは米国で10月にグーグルテレビ搭載の新型テレビシリーズを発表。ロジテックは従来のテレビでグーグルテレビを楽しめる専用セットトップボックスを発売した。

 またグーグルテレビのコンテンツやアプリケーションは、インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)、米プロバスケットボールのNBA、動画サービス大手ネットフリックス(Netflix)、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)、同USAトゥデイ(USA Today)、メディア大手NBCユニバーサル(NBC Universal)などが提供する。

 一方、米3大テレビ・ネットワークのABCCBSNBCとエンターテインメント・サイト「Hulu」は、ネット視聴用コンテンツの一部をグーグルテレビに配信しない措置を講じている。(c)AFP