【12月6日 AFP】サイト閉鎖への圧力が高まっている内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」は、これまでに公開した全情報について、コンピューター間で直接データ送受信が可能なP2P(ピアツーピア)方式でダウンロードできるよう作業を進めている。

 ウィキリークスのサイトは、米政府の外交公電25万件あまりを公開したことから圧力を受けており、ウィキリークス側では今後も継続して情報を閲覧できるようにするため、対抗策を次々と講じている。

 すでに複数国のサーバーでデータを複製したミラーサイトを立ち上げたが、さらに、過去の全データをP2Pシステムを通じてダウンロードできるようにしている。この措置によって、世界中のユーザーがダウンロードした情報を共有したり、ウェブ上にアップロードしたりすることが可能になる。

 創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)氏は3日、英紙ガーディアン(Guardian)のインタビューにインターネット経由で応じ、すでに世界各地の約10万人が米公電の暗号化ファイル「ケーブルゲート(Cable Gate)」をダウンロード済みだと語った。

 アサンジ氏は、「情報はウェブ上で拡散を続けている」「われわれに何かが起こった場合でも、主要な情報は自動的に公開される。複数の報道機関もケーブルゲートを入手している」などと述べ、「歴史が勝利し、世界はより良い場所へと昇華するだろう」と自信を示した。(c)AFP