【11月12日 AFP】米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が、小児性愛を奨励するデジタル書籍を電子書籍端末キンドル(Kindle)用に販売していたことをめぐって批判を浴びていた問題で、この書籍がアマゾンのウェブサイトから削除されていることが11日、明らかになった。アマゾン側からはこの措置に関して何の説明もされていない。

 問題のデジタル書籍は、自費出版の『The Pedophile's Guide to Love and Pleasure: A Child-Lover's Code of Conduct(愛と愉しみのための小児愛:小児愛者の行動規範)』。アマゾンのユーザーからは、数百件に上る苦情や批判のコメントが寄せられていた。
 
 しかしアマゾン側は批判に対し、「その書籍が送るメッセージが好ましくないという理由だけで、特定の書籍を販売しないのは、検閲だと考える。アマゾンは決して憎悪や犯罪行為を助長しないが、各個人が何を買うかを選択する権利は尊重する」との見解を示し、自社の立場を擁護していた。

 AFPの取材申し込みに対し、11日時点でアマゾンからの返答はない。(c)AFP

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