【10月9日 AFP】日本を含めた10か国の調査で、2歳未満の子どもの10人に8人の写真が、米SNSフェースブック(Facebook)などのインターネット上のサイトで公開されていることが明らかになり、プライバシー保護の問題や、小児性愛者による犯罪誘発への懸念があがっている。

 セキュリティーソフトウエア開発のAVG Australia & New Zealandは8日、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、カナダ、米国、オーストラリア、ニュージーランド、日本の計10か国で、インターネットを利用していて、2歳未満の子どもをもつ母親2200人を対象にした調査結果を発表した。

 これによると回答者全体の81%の母親が、2歳未満の子どもの写真をウェブ上に掲載していた。国別に見ると、米国が最も多く92%、次いでニュージーランドで91%、オーストラリアとカナダが84%だった。

 この結果について、AVGのピーター・キャメロン(Peter Cameron)氏は「ソーシャル・ネットワークのプロフィールのプライバシー設定に、親たちは十分注意を払わなくてはならない。そうでなければ、友人や家族だけでなく、世界中にあなたの赤ちゃんの写真を見せていることになる」と警告している。

 また、同社広報のロイド・ボレット(Lloyd Borrett)氏は「誰に(写真を)拾われて、どこでどう使われるかわからない。危険な他人に注意しなければならないというのは、現実世界だけでなく、ネットも同じ」と語った。(c)AFP