【10月8日 AFP】スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレットPC、それに従来のデスクトップPCではなく、インターネット経由で利用する「クラウドコンピューティング」に精通していることが、近い将来、必須の職務スキルになるだろう、との報告書を米IBMがまとめた。

 IBMは、同社の開発者支援サイト「developerWorks」の登録ユーザー800万人を対象に、8~9月に調査を実施。87か国の2000人から回答があった。

 8日発表の「IBM技術トレンド調査(IBM Tech Trends Survey)」によると、ビジネステクノロジーの専門家の大半が、2015年までにビジネスソフトウエアは、従来のオフィス用システムよりもスマートフォンやタブレットPC向けに多く作られるようになると見込んでいる。

 また、調査回答者の91%が、社内ネットワークを管理するよりも、オンラインで提供されるソフトウエアを利用することの方が企業の間で5年以内に一般的になると回答した。

 IBMのマーク・ハニー(Mark Hanny)副社長は、AFPの取材に、医薬業界やメディア業界も含め、モバイル機器でネットとつながったソフトウエアアプリケーションがどんどん増えており、これらを習得することが必須職務スキルになるだろうと語った。

 また、「モバイル機器はユーザーの手もとにパワーを集めるものだ」と述べ、「われわれはある意味、あらゆるキャリアをもった専門職の人々に、業務遂行に必要な情報を取得し活用するための力を与えているのだといえる」と語った。(c)AFP