【9月25日 AFP】米アップル(Apple)は25日、世界最大のネット・携帯電話市場の中国で「iPhone4」を発売し、北京(Beijing)と上海(Shanghai)にも新たに2店舗の直営店をオープンした。

 いわゆる「グレーマーケット(灰色市場)」では前から入手可能だったものの、中国でようやく公式に発売されたiPhone4を手に入れようと、大勢の人びとが新たにオープンした店舗に列を作った。中には24時間以上並んでいた人もいるという。

 iPhone4は中国で一種のステータスシンボルになっている。北京と上海のアップルストアと、携帯電話会社「中国連合通信(チャイナ・ユニコム、China Unicom)」の店舗で購入可能だが、チャイナ・ユニコム店舗で購入するには同会社との2年契約が必要だという。アップルストアでは16ギガバイト(GB)版は4999元(約6万3000円)、32GB版は5999元(約7万5000円)で販売されている。

 中国携帯電話会社2位のチャイナ・ユニコムでは9月17日の予約開始日だけで5万件近い予約を受け付けたという。

 アップルは1週間前に中国で同社のタブレットPC「iPad」を正式発売したばかり。iPad発売の際にも、発売日の数日前から並ぶ人びとが現れていた。

 北京と上海に新たに直営店をオープンしたことで、アップルの中国国内の店舗はこの2都市に2店舗ずつの計4店舗となった。同社は2011年末までに25店舗に拡大したい考えだという。(c)AFP/Allison Jackson