【8月2日 AFP】米グーグル(Google)は、同社の地図情報サービス「ストリートビュー(Street View)」の画像を撮影する車両が無線LANのWi-Fi(ワイファイ)で発信される個人情報を収集していた問題で、個人情報を完全に消去する措置を取ることで香港当局と合意した。

 香港個人資料私隠専員公署が7月30日、グーグルに香港市内で収集したWi-Fiデータを完全に消去すること、データが完全に消去されたことを第3者に検査させることを要求したと発表した。

 同署の検査によれば、グーグルが収集したデータの大半は、電子メールや米SNSフェースブック(Facebook)の「Wall」への投稿などの「断片」で、個人の機密情報やパスワード、電子メール全文などはなく、個人を直接的に特定できるような情報ではなかったという。

 グーグルは、ストリートビュー撮影車が誤って個人情報を収集してしまっていたと説明しており、現在、複数の国で捜査を受けている。(c)AFP