【7月28日 AFP】ウェブ画像を通じて世界各地のユーザーと無作為にチャットが楽しめるサイト「チャットルーレット(Chatroulette)」に、ウェブカメラが不適切な行為をとらえた場合に接続を遮断する機能が加わった。

 ロシアの高校生、アンドレイ・テルノフスキー(Andrey Ternovskiy)さんが前年11月に開発した「チャットルーレット」は、以来、世界各地で爆発的にユーザーを増やしてきた。

 だが、テルノフスキーさんによると、サービス開始後の数か月は順調だったものの、じきにサービスを悪用するユーザーが増え始めた。露出性癖者が「チャットルーレット」を利用したり、盗撮の温床となっているとの苦情も出ているという。「チャットルーレット」の神髄である自由と民主性が侵害され始めたと感じたテルノフスキーさんは対策に乗り出した。

 現在、「チャットルーレット」を通じてウェブカメラが不適切な行為を認知すると、そのパソコンのIPアドレスを特定し、接続を遮断している。
 
 27日からは「チャットルーレット」のトップページに、「未成年に対する不適切な画像の露出は、米国法および国連(UN)法違反です」との警告が表示されている。また、警察当局と連携している旨も記載している。

 「チャットルーレット」を通じてユーザーのわいせつな行為が蔓延すれば、「チャットルーレット」のイメージは確実に傷つき、投資が集まらなくなる。さらに、米国の法律に抵触すれば米国での運営も難しくなる。

 新システムでこれまでに規約に違反したユーザーのIPアドレス数千件の特定とブロックに成功したと言うテルノフスキーさんは、「チャットルーレット」は確実に安全になっていると自信を見せる。「チャットルーレットの未来は明るい」と、テルノフスキーさんは楽観的だ。(c)AFP

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