【7月2日 AFP】米アップル(Apple)の携帯電話端末iPhone(アイフォーン)の最新モデル「iPhone4」について、持ち方により受信状況が悪化することに腹を立てた一部のユーザーが訴訟を起こしたことが1日明らかになった。

 前週発売されたiPhone4は記録的なヒット商品となっているが、同社には、左下の角を覆うように持つと受信状況が悪くなるとの苦情も寄せられている。これに対し同社は、「正しい持ち方」を指南する声明を出した。

 だが、1日までに、こうした対応を不服とするユーザーが米国で同社を相手取った訴訟を起こした事例が複数あることが明らかになった。メリーランド(Maryland)州で起こされたある訴訟は、アップルと米国でiPhone4の独占販売権を持つAT&Tに対し、「不正、怠慢、虚偽的な商慣行などの違法で不道徳な行為」で被った損害の賠償を求めている。  

 カリフォルニア(California)州のある法律事務所は、ウェブサイト上で、アップルに対する集団訴訟に参加するユーザーを募っている。1日で1400件のEメールが寄せられたが、うち98%は「やり場のない不満」がつづられていたという。

 なおアップルは現在、ウェブサイト上で、信号放射性能に優れた無線携帯端末用アンテナを開発できる経験豊かなエンジニアを募集中だ。(c)AFP/Glenn Chapman

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