【5月13日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は12日、ニューヨーク(New York)でのイベントで、「オフィス2010(Office 2010)」を発売した。米グーグル(Google)が提供するクラウド製品に対抗する狙いがある。

 人気アプリケーションのエクセル(Excel)、アウトルック(Outlook)、パワーポイント(PowerPoint)、ワード(Word)をアップグレード。さらに、オフィスシリーズとしては初めて、ウェブブラウザ上で機能を利用できる「Office Web Apps」を提供する。

 世界中に5億人のユーザーがいるとされるオフィスのこうしたアップグレードは、グーグルなどがオンラインで機能やソフトを提供する「クラウドコンピューティング」に対抗するためと見られる。グーグルの「Google Apps」の場合、個人ユーザーは無料で利用可能だ。

 マイクロソフトによると、オフィス2010のベータ版をダウンロードしたユーザーは約860万人にのぼるという。

 パッケージソフトの価格は最上位版の「プロフェッショナル」が499ドル(約4万6500円)、「ホーム・アンド・スチューデント」が149ドル(約1万4000円)など。

 12日に、まず14か国語に対応したエディションが発売され、その他94か国語に対応したエディションは今後数か月で順次発売される予定という。(c)AFP