【4月27日 AFP】米アップル(Apple)の「次世代iPhone(アイフォーン)」試作品を入手し、その詳細をウェブサイトに掲載したITブログサイト、ギズモード(Gizmodo)編集者の自宅が、警察の家宅捜索を受けていたことが分かった。

 この編集者、ジェーソン・チェン(Jason Chen)氏が26日、ブログで明らかにしたところによると、米カリフォルニア( California)州サンマテオ(San Mateo)郡で23日、妻と外食に出かけていた同氏が自宅に戻ると、地元警察の捜査員が家宅捜索を行っていた。捜査員は、チェン氏の自宅からコンピューター4台とサーバー2台を押収していったという。

 ギズモードによると、チェン氏が受け取った捜査令状は、同氏の自宅から「盗難にあったiPhone試作品に関する印刷物、画像、また本試作品の売買に関するメモ」など、犯罪の手段として使用されたか、犯罪が行われた可能性を示す証拠品の押収を許可する内容だという。

 ギズモードは前週、カリフォルニア州のバーでiPhone試作品を拾ったという身元不明の人物から、試作品を5000ドル(約47万円)で購入。だが、アップルからの求めに応じて、試作品は返却したと説明している。

 後に、試作品はアップル社員の技術者グレイ・パウエル(Gray Powell)さん(27)が紛失した物だったことが判明している。(c)AFP