【4月22日 AFP】米国の10代を対象にした調査で、1日に送受信する携帯メールは平均50通を超え、3人に1人は100通を超えていることが明らかになった。10代が最も好むコミュニケーション方法として、米国では携帯メールが電話をしのぐ勢いだ。

 米非営利調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)とミシガン大学(University of Michigan)が20日に発表した共同調査の結果によると、米国の10代は1日平均50通、月換算すると1500通を超える携帯メールを送受信している。

 1日100通、1か月で3000通を超えていたのは全体の31%。また1日200通を超えるという回答者は15%だった。

 男女別では女子の受送信数は1日平均80通と、男子の30通の倍以上で、女子のほうが携帯メールに「はまっている」様子だ。

 また携帯電話の所有率は75%と、2004年の45%から大幅に増加した。ただし電話を使用するのは1日5回程度で、携帯メールに比べてはるかに利用が少なかった。

 さらに携帯電話を持っている10代のうち、携帯メールをまったく使っていないという回答は13%にとどまった。また携帯メール利用者の3分の2が、電話をするよりも携帯メールをするために携帯電話を使うと答えた。

 Eメールやインスタント・メッセージ、電話など音声によるコミュニケーションや直接顔を会わせるよりも携帯メールが最もみじかで日常的なコミュニケーション・ツールになっているという実態が明らかになった。

 この調査は、ピュー・リサーチ・センターが「インターネット・アンド・アメリカンライフ・プロジェクト(Internet & American Life Project)」の一環として、米国の12~17歳800人とその保護者を対象に、2009年6月~9月の間にミシガン大と共同実施した。(c)AFP/Chris Lefkow