【4月20日 AFP】「アサシン クリード(Assassin's Creed)」や「トム・クランシー(Tom Clancy)」などのゲームで知られる仏ゲームソフト大手ユービーアイソフト(Ubisoft)は19日、マイクロソフト(Microsoft)の「Xbox 360」とソニー(Sony)の「プレイステーション3(PlayStation 3)」向けのゲームソフトには紙製の説明書を同梱せず、デジタルマニュアルに移行すると発表した。

 今事業年度では、600万冊の説明書を廃止することで2300本以上の木を伐採せずにすむという。同社の北米法人のローレント・デトック(Laurent Detoc)社長は、「木材資源の保護で業界の先頭に立つのは素晴らしい名誉」としている。

 この取り組みにはマイクロソフトとソニーも同意しており、ユービーアイソフトのRich Kubiszewski氏によれば、ゲームと同じディスクにデジタルマニュアルが書き込まれるという。

 北米で販売されるPC向けのソフトでは、同社は既に3月にデジタル・マニュアルに移行している。

 Kubiszewski氏は、「環境にも消費者にも良い影響を与える。説明書を紛失することもなくなり、もっと手強い内容を提供できる」と語る。

 デジタルマニュアル最初のソフトは、バンクーバー五輪のスノーボード男子ハーフパイプ金メダリスト、ショーン・ホワイト(Shaun White)さんとコラボしたスケートボードのゲームになる予定だ。

 同社はさらに、PC向けのソフトでは再生プラスチックを使ったケースへの移行を進めていて、ニンテンドーDS用のソフトでも再生プラスチックを使用できるよう任天堂(Nintendo)と交渉中だという。(c)AFP/Glenn Chapman