【4月1日 AFP】米グーグル(Google)や米インターネット通販大手アマゾン(Amazon.com)などに投資して大手IT企業へと育てた米有力ITベンチャーキャピタル、クライナー・パーキンズ・コーフィールド&バイヤーズ(Kleiner Perkins Caufield & ByersKPCB)はこのほど、3日に全米で発売される米アップル(Apple)の新型タブレットPC「iPad(アイパッド)」用アプリケーションソフトを開発するベンチャー企業に投資するため、アップル製品向けソフト開発支援のための投資枠を倍増すると発表した。

 2008年にアップルのiPhoneiPod Touch用のソフト開発支援のため設立した「iファンド(iFund)」に、1億ドル(約93億円)を追加投資する。KPCBによると、これまでにiファンドから資金を受けた14社が開発したiPad用アプリは20種類以上にのぼり、うち11種類がiPad発売開始と同時リリースされる。

 KPCB最高幹部のジョン・ドゥアー(John Doerr)氏はiPadについて、「マウスを使う従来のインターフェースに変わる素晴らしい『パソコン後の新時代』」の到来だと歓迎し、「あらゆるベンチャー企業がiPad戦略を立てることを期待する。iファンドは(iPad用ソフトを開発する)ベンチャー企業の成功を加速させるだろう」と語った。

 KPCBがこれまでに投資した企業には、コンピューター大手サンマイクロシステムズ(Sun Microsystems)、米バイオ医薬品大手ジェネンテック(Genentech)、セキュリティー対策ソフト大手シマンテック(Symantec)、ゲームソフト大手のエレクトロニック・アーツ(Electronic ArtsEA)などがある。(c)AFP/Glenn Chapman