【3月31日 AFP】米グーグル(Google)は30日、同社の中国語検索サイトでの不具合の詳細な調査を行ったところ、中国のウェブ検閲システム「万里のファイアウオール(Great Firewall of China)」が原因であることが判明したと発表した。

 不具合について、グーグルは当初、グーグル側のソフトウエアの変更により、中国の規制当局が検索内容を「ラジオ自由アジア(Radio Free Asia)」に対するものと誤解した可能性があるとみていた。しかし、実際には検索結果が遮断される1週間ほど前に、その部分の改良は済んでいたという。

 グーグルは、AFPに対し電子メールで「『Google.com.hk』の遮断は、万里のファイアウオールにおける変更が理由に違いない」と述べた。「しかしながら、興味深いことに、現在は、中国国内での検索結果のデータの行き来が正常に戻っている。われわれは何もしていないにもかかわらず」

 中国の悪名高い高機能ネット検閲システムは「万里のファイアウオール」と呼ばれている。グーグルは、状況の監視を続けるとする一方で、現状については「どうやら問題は解決したようだ」と述べた。(c)AFP