【2月16日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は15日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で開催中の携帯電話の見本市「モバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress)」で、携帯電話向けの新しい基本ソフト(OS)を発表した。

 同OSを搭載したタッチスクリーン式の多機能携帯電話(スマートフォン)「ウィンドウズ・フォン7シリーズ(Windows Phone 7 Series)」は今年のクリスマスまでに発売される。

 新しいOSのインターフェースは従来のものから一新される。テーマ別に6つの「ハブ」が設けられ、例えば「ピープル」のハブには電子メールやソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)などの機能が含まれる。このほか、通信でゲームを取り込める「Xbox Live」などが使えるという。

 アップル(Apple)の「iPhone(アイフォーン)」やリサーチ・イン・モーション(Research In MotionRIM)のブラックベリー(BlackBerry)が独占的なスマートフォン市場において、グーグル(Google)OSの「アンドロイド(Android)」とともに、切り崩しを狙う。

 米IT関連調査会社ガートナー(Gartner)によると、スマートフォン市場の2009年第3四半期におけるマイクロソフトのOSを搭載した携帯電話のシェアは、08年同期の11.1%から7.9%に減少し、リサーチ・イン・モーションの20.8%、アイフォーンの17.1%から大きく水を空けられた。アンドロイド携帯電話のシェアは、発売からわずか数か月で3.5%に達している。(c)AFP/Laurent Thomet