【1月21日 AFP】米アップル(Apple)が、同社の多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone(アイフォーン)」のデフォルト(初期設定)検索エンジンを、現行のグーグル(Google)から米マイクロソフト(Microsoft)のBingに変更する可能性がある。米誌ビジネスウィーク(BusinessWeek)が20日、消息筋の話として伝えた。

 同誌によると、アップルとマイクロソフトは数週間前から協議を続けているという。また、アップルは検索エンジンの独自開発も視野に入れており、Bing利用は「開発のための時間を稼ぐオプション」の可能性もあるとしている。

 同誌は、こうした動きの背景には、アップルとグーグルの競争激化があると指摘した。

 グーグルのエリック・シュミット(Eric Schmidt)最高経営責任者(CEO)は前年、兼任していたアップルの社外取締役を辞任している。さらに、グーグルは今月、iPhoneの対抗馬となる新型スマートフォン「ネクサス・ワン(Nexus One)」を発売。両社が相次いでライバル関係にある携帯電話広告会社をそれぞれ買収するなど、2社の対立関係は深まっている。(c)AFP