【1月16日 AFP】米アップル(Apple)が開発中だと噂されているタブレット型コンピューター「iTablet(アイタブレット)」の情報に懸賞金をかける会社が現れ、アップルの怒りを買っている。

 米ブログメディアの草分け的存在「ゴーカー・メディア(Gawker Media)」傘下のテクノロジー関連ゴシップサイト、バレーワグ(Valleywag)は、「アップル・タブレット・スカベンジャー・ハント(Apple Tablet Scavenger Hunt)」(スカベンジャー・ハントはごみ拾い競技の意)と題するコンテストを実施し、タブレット「実物」の写真に1万ドル(約90万円)、動作中のタブレットの動画に2万ドル(約180万円)、写真や動画にスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)CEOが写っていれば5万ドル(約450万円)を出すとしている。

 さらに「もしタブレットを1時間操作させてくれれば」懸賞金は10万ドル(約900万円)にはね上がるという。

 15日までにバレーワグは、アップルが「懸賞金第一号」だと発表。アップルの弁護士から「アップルの取引上の秘密を盗むことに懸賞金を出すのは一線を越える行為だ」との書簡を受け取ったからだ。アップルは書簡で、同社の未発表の製品に対するコンテストの中止と懸賞金提示の撤回を求めている。

 15日時点でコンテストは続行されているが、ゴーカー・メディアは参加者に対し、「法を犯さないよう」警告している。

 iTabletをめぐっては、今月最終週に発表イベントが行われるとのうわさが飛び交っているが、アップルはいつも通り沈黙を保っている。(c)AFP