【1月12日 AFP】ポルノ製品は、新たなテクノロジーの普及に一役買うことで知られているが、アダルト業界は、斬新な新製品テレビや大ヒット映画『アバター(Avatar)』に欲望をかき立てられた「3Dマニア」たちを受け入れる態勢もすでに万全のようだ。

 米アダルト「バッドガールズ・イン・3D(Bad Girls In 3D)」は、米ラスベガス(Las Vegas)で開催された世界最大のアダルト展示会「AVNアダルト・エンターテインメント・エキスポ(AVN Adult Entertainment Expo)」で、世界初の「デジタル3D視聴システム」と3D視聴専用のオンラインライブラリーを発表した。

 バッドガールズのプロデューサー、ランス・ジョンソン(Lance Johnson)氏は、「過去数十年間、アダルトエンターテインメント業界は、エンターテインメント配給システムが刷新される度にそれらをすべて採用してきた。VHSホームビデオは80年代に熱狂的な大流行を遂げ、90年代は衛星テレビ、今はインターネットだ」と語る。

「そして2010年以降は3Dだ」(ジョンソン氏)

 バッドガールズ社の「デジタル3D視聴システム」は、60インチの3Dテレビ、小型サーバーPC、そして立体視を実現する高速シャッター方式の3D専用メガネ。展示会場で聞いたところによると、システムの価格は4000ドル(約37万円)で、オンラインビデオライブラリーの会費が月額20ドル(約1800円)になるという。

■アダルトエキスポに登場した新製品群

 同エキスポでは、人工合成皮膚でできた肌を持ち、人工知能を備えた世界初の等身大「セックスロボット」Roxxxy(ロクシー)の公開や、世界初の「アクションアドベンチャー・アダルトゲーム」と銘打ったBone Town(ボーン・タウン)の発表があった。

 bonetown.com.のマキシマス・バプティスト8世(Maximus Baptist VIII)氏は、「これまでにバーチャルセックスを楽しむゲームはあったけど、アドベンチャー要素や物語があるものは無かったからね」と語る。

 ほかにも、米アップル(Apple)の携帯電話「iPhone」用アプリ、「iBeer」や「iMunchies」「iBug」などで知られるHotTrix社が、iPhone用のアダルト専用ストア「Sex App Shop」を紹介した。

 アダルト業界はソーシャルネットワークサービスの流行も取り入れ、およそ1年前に、アダルトコンテンツの出演者たちとファンたちとをつなぐオンラインコミュニティが始まっている。(c)AFP/Glenn Chapman


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