【1月8日 AFP】米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で開催中の世界最大級の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics Show)」では、ホームシアターの次の目玉として、3D(3次元)対応テレビが注目を集めている。

 ソニー(Sony)は米ディスカバリー・コミュニケーションズ(Discovery Communications)とカナダのアイマックス(Imax)と共同で3D番組専門の放送局を立ち上げたほか、米スポーツ専門チャンネルESPNと提携してサッカーとゴルフの試合を3D映像で放送すると発表。年内に3D対応テレビを今年発売する予定だ。

 韓国のLG電子(LG Electronics)は、3D眼鏡とワイヤレスで繋がった巨大テレビスクリーンを展示。東芝(Toshiba)がデジタル映像を3D映像に変換できるフラットパネルテレビを発表した一方、パナソニック(Panasonic)は3Dテレビを推奨する「Live In It」キャンペーンを展開している。

 韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)は、家庭への3Dエンターテインメントの普及を目指し、米アニメーション制作会社ドリームワークス・アニメーション(DreamWorks Animation)およびメディアサービス会社テクニカラー(Technicolor)との提携を発表した。

 最新3D技術を駆使した米SF映画『アバター(Avatar)』の成功で、3D技術への注目は非常に高まっている。

 ただ、調査会社フォレスター・リサーチ(Forrester Research)のアナリストは、3Dの映像効果には目を見張るものがあるとしつつ、消費者の多くがここ3年以内に高画質テレビに買い替えたばかりである点、家庭用テレビで3D映像を放送するインフラがまだ整っていない点を指摘。消費者が高価なテレビに飛びつくとは思えないと分析している。(c)AFP/Glenn Chapman