【1月6日 AFP】ドイツで発行されたキャッシュカードやクレジットカードに、埋め込まれたチップが「2010年」を認識できない不具合が発生していると、ドイツ貯蓄銀行協会(DSGV)が5日、警告した。約10年前に世界中で騒がれたいわゆる「Y2K」問題が今になって表面化した格好だ。

 DSGVによると、不具合が発生しているのは「Girocard」と呼ばれるデビット機能がついた電子マネー(EC)カード2000万枚と、一般的なクレジットカード350万枚で、不具合が発生した場合、国内外で使用できなくなるという。

 これらのカードは、セキュリティ強化の目的でコンピューターチップが組み込まれた最近発行されたタイプで、磁気帯のみの旧式のカードは問題なく使用できているという。

 DSGVは、この問題は「11日までに」は完全に解決するとしているが、それまでは一部のクレジットカードでは「引き出し制限」がかかる可能性があるとしている。

 独地元2紙は、問題の原因は不良カードを発行したICカード大手ジェムアルト(Gemalto)の責任だと報じている。(c)AFP/Etienne Balmer and Francois Becker