オーストラリア・シドニー(Sydney)で撮影された、80年代の英国のポップ歌手リック・アストリー(Rick Astley)さんの壁紙が表示された米アップル(Apple)の多機能携帯電話(スマートフォン)iPhone(アイフォーン、2009年11月10日撮影)。(c)AFP/Torsten BLACKWOOD
【11月10日 AFP】オーストラリアの技術系学校の学生が、米アップル(Apple)の多機能携帯電話(スマートフォン)iPhone(アイフォーン)を対象とした初めてのものとみられるウイルスを作り出した。
ウイルスを作ったのはシドニー(Sydney)近郊に家族とともに暮らすアシュレー・タウンズ(Ashley Towns)さん(21)。セキュリティーに対する意識を高めるためにウイルスを作ったと説明している。「Ikee」と呼ばれるこのウイルスは、壁紙を80年代の英国の人気ポップ歌手リック・アストリー(Rick Astley)さんの写真に変えて、アストリーさんの87年のヒットチャートNo.1曲『ギヴ・ユー・アップ(Never Gonna Give You Up)』をもじった『Ikee is never gonna give you up(Ikeeは絶対にあなたをあきらめない)』というメッセージを表示し、iPhoneからiPhoneへと次々に感染するという。
タウンさんは豪ABC放送に対し、「このウイルスはパスワードを変えない人たちの怠惰さを大いに利用したもの」だと話した。
「Ikee」ウイルスは、保護機能を外してアップル非公認のアプリをインストールできるように「ジェイルブレーク(脱獄)」したiPhoneのみに感染する。
タウンさんによると、ジェイルブレークしたiPhoneには「SSH」と呼ばれるサービスをインストールすることが可能になる。「iPhoneをセットアップした後には、ユーザーは必ずパスワードを変更すべきだ」とタウンさんは指摘する。すべてのiPhoneには当初、同じパスワードが設定されているという。タウンさんは、iPhoneに侵入するのは難しくないことを証明できたが、法に触れたかどうかについては気がつかなかったとしている。いくつかのファイルを削除すれば、ウイルスは簡単に除去できるという。
専門家らは、ウイルスはすでにオーストラリア中に広まっており、同じ技術を使って個人情報を盗み出すことが可能だと警告している。(c)AFP









