【7月17日 AFP】40年前にはまだ生まれていなかった世代のために、「人類初の月面着陸」が再現されようとしている――ただし、ネット上での話。

 当時まだ生まれていなかったインターネット世代のために、人類を初めて月に送ったアポロ11号(Apollo 11)のミッションを目と耳で追うことができるインタラクティブサイトが、打ち上げからちょうど40年後の16日に公開された。

 アポロ計画は、米ソ冷戦さなかの1961年にジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)大統領が提唱したもの。今回のオンライン・プロジェクトに協力したジョン・F・ケネディ大統領図書館・博物館(John F. Kennedy Presidential Library and Museum)の広報担当、トム・マクノート(Tom McNaught)氏は、「バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、自分ができると思う以上のことをやりなさいと国民に呼びかけたことで、国民を鼓舞する存在だと受け止められているが、60年代には同じことを考えていた大統領がいた。そうした過去の遺産を若い世代と共有することが、このプロジェクトの目的だ」と話す。
 
 サイトでは、16日の打ち上げのカウントダウンから20日のニール・アームストロング(Neil Armstrong)船長とエドウィン・オルドリン(Edwin Aldrin)飛行士の人類初の「ムーンウォーク」、そして帰還までの交信内容を、同じ日付の同じ時刻にインターネットとマイクロブログサービス「ツイッター(Twitter)」で「リアルタイム配信」する。

 米航空宇宙局(NASA)の音声記録や写真・動画、そして実況中継も盛り込まれている。20日の月面着陸の瞬間にEメールのアラートを受け取ることも可能だ。

 サイトは、少なくとも今後1年間は運営され、ビジターは好きな時間に好きな個所を再生して楽しむことができる。(c)AFP/Glenn Chapman

アポロ11号の月面着陸実況HP(英語)