【6月23日 AFP】国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は23日、中国政府が、物議を醸しているコンピューターへのフィルタリングソフト搭載の義務付けを撤回する考えはないと報じた。

 中国政府は今月初め、有害なポルノサイトから若者を保護するために不可欠だとして、7月1日以降に出荷する全てのコンピューターにフィルタリングソフト「Green Dam Youth Escort」の搭載を義務付ける通達を発令した。

 一方、通達はインターネット規制の強化につながるとして、米国政府や人権団体などが懸念を表明している。米国政府は前週、在北京大使館を通じて、中国側に懸念を伝えている。

 しかし、チャイナ・デーリーは匿名筋情報として、工業情報省はフィルタリングソフトの搭載義務付け方針に変更はないと発表したと伝えている。その他の詳細は明らかになっていない。

 内外の多くのインターネットユーザーは、フィルタリングソフトの義務づけ規則の真の目的は、中国当局がウェブサイトへのアクセスを遮断することにあるとみている。(c)AFP