【5月7日 AFP】米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は6日、電子書籍用端末「キンドル(Kindle)」の新モデル「キンドルDX(Kindle DX)」を発表した。この夏からの出荷で、価格は359ドル(約3万5400円)の予定。

 前モデルの2.5倍となる、16ビットグレースケール対応の9.7インチ大画面が最大の特徴。電子書籍用だった前モデルに対し、新聞や雑誌、教科書なども読みやすくなった。また、PDFリーダーと3.3ギガバイトのメモリーを内蔵。従来品の倍以上となる最大3500冊分の電子書籍を保存できる。 

 すでに全米で約50の新聞・雑誌がキンドルDXと提携しており、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)やワシントン・ポスト(Washington Post)、メディア王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏率いるニューズ・コーポレーション(News Corp)など、印刷媒体で不振が目立つメディア大手も記事の提供を行うとみられる。

 アマゾンによると、大学やビジネス・スクールでも、かさばる教科書のかわりにキンドルDXを試験導入するという。(c)AFP/Charlotte Raab