【12月23日 AFP】経済協力開発機構(Organisation for Economic Cooperation and DevelopmentOECD)は22日発表した報告書で、世界的な景気後退から2009年はIT産業も失速する可能性があるとの厳しい見通しを示した。報告書では、半導体部門の縮小と法人顧客の減少を予測している。

 OECDは報告書で、世界的に景気が悪化し、企業及び消費者の信頼感が急速に低下している中で、09年の成長率は横ばいか減少となるとの見通しを示した。

 また、08年のIT産業全体の成長率見通しは4%で、ソフトウエア、アウトソーシング、インターネット販売、インフラ投資など一部の部門は、ほかの部門よりも危機をうまく乗り切ることができるとしている。

 一方、IT産業の主要指標とされている半導体部門については、08年の成長率はわずか2.2%で、09年には約6%減少するとの見方を示している。(c)AFP