【12月6日 AFP】Koobfaceと呼ばれる新型コンピュータウイルスが、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手フェースブック(Facebook)で増殖している。セキュリティ関連のソフトを開発する米マカフィー(McAfee)が3日、同社のブログ上で警告した。

 マカフィーによるとKoobfaceは「You look just awesome in this new movie」などのタイトルを持つメッセージを介して広がっているという。

 ユーザーがこのメッセージをクリックすると、フラッシュ(Flash)プレーヤーのアップデートが求められる。これに応じてflash_player.exeを開くかダウンロードするとウイルスに感染し、詐欺行為に使用可能な情報が盗まれるのだという。

 1億2000万人の会員を持つというフェースブックはこれまでシステム上に存在するスパムなどの駆除を務めてきたが、マカフィーは「Koobfaceの派生ウイルスは数十種あるとされ、状況は改善されるどころか、悪化に向かいつつある」と警告は発している。

「セーフ・コンピューティングは10年以上前に提唱されたが、現在でも十分有効な手法。メールが知人からのものであっても、不審なファイルが同封されている場合、これを開かないことが大切」とマカフィーは注意を呼びかけている。(c)AFP