【11月6日 AFP】米インターネット検索大手のヤフー(Yahoo)のジェリー・ヤン(Jerry Yang)最高経営責任者(CEO)は5日、今年初めに不調に終わった米マイクロソフト(Microsoft)による買収交渉について「今でも、マイクロソフトにとって最善の選択は、ヤフーの買収だと思う」と述べた。

 米サンフランシスコ(San Francisco)で開かれた「Web 2.0 サミット(Web 2.0 Summit)」でジャーナリストのジョン・バッテル(John Battelle)氏と、ステージ上でチャットを行った際に発言した。

 マイクロソフト側は交渉決裂以降、業績が低迷しているヤフー買収にはもはや関心がないと繰り返し表明してきた。同社の当初のヤフー買収案は、インターネット検索とネット広告市場で最大のシェアを誇る検索大手グーグル(Google)との競争力を強化する狙いがあった。

 マイクロソフトとの物別れ後、ヤフー側はグーグルとの広告分野での業務提携を発表した。しかし、グーグルは5日、米司法省の承認が得られないと判断、長期的な訴訟が発生するリスクなどを避けるために提携を断念すると発表し、ヤフーとグーグルの提携は破談となった。

 米メディア・娯楽大手タイム・ワーナー(Time Warner)傘下のアメリカ・オンライン(America OnlineAOL)とヤフーが現在、提携に関する交渉に入っているという報道については、ヤンCEOは言及しなかった。(c)AFP