【11月6日 AFP】次期米大統領に選出はされたものの、第44代米国大統領への就任までにはまだ時間があるバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員に対し、早くも「大統領弾劾」を求めるグループが、米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手フェースブック(Facebook)上に続々と登場している。

「Impeach Barack Obama(バラク・オバマに弾劾を)」と名乗るグループには、700人を超えるユーザーが登録、共和党ジョン・マケイン(John McCain)候補に対する4日のオバマ氏の勝利に関し、熱い分析や議論が交わされている。

 もう一つの同名のグループには160人が参加する。この左派グループは「多くのアメリカ人が、社会主義や共産主義の理念を十分に理解していない。だから、オバマを大統領に選んでしまうのだ」とオバマ氏当選を批判し、「今からオバマ氏弾劾の準備をしておこう」と呼び掛ける。

 一方、別の「Impeach Barack Hussein Obama(バラク・フセイン・オバマに弾劾を)」というグループにも160人が登録。こちらは右派的立場から、オバマ氏は「銃規制や国民皆保険、富の分配など、さまざまな『違憲的政策』への支持を呼び掛けている」と非難する。

 現大統領の「Impeach George Bush(ジョージ・ブッシュに弾劾を)」というタイトルを持つフェースブックのグループは、さまざまな主張のものを合わせ、少なくとも95個を数える。オバマ氏の道のりはまだまだ、これからだ。(c)AFP