【7月14日 AFP】米インターネット検索大手ヤフー(Yahoo)は12日、米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)と米著名投資家カール・アイカーン(Carl Icahn)氏が11日に共同提案した買収提案について、拒否したことを明らかにした。

 ヤフーによると、マイクロソフト側は今回の買収提案で、ヤフーの大規模なリストラや検索事業部門のマイクロソフトへの売却などを求めていた。

 ヤフーのロイ・ボストック(Roy Bostock)会長は今回の提案について「ヤフー株主の利益を念頭においていない」と指摘した上で、「今回のようなマイクロソフト側の常軌を逸した行動は予想されていたことだが、われわれはヤフー株主の利益にとって最善ではない取引を強制されることはない」と述べた。

 さらに、同会長は、今回の提案はヤフーの意向などを考慮せずマイクロソフト側に一方的に有利なものだとして、提案を受け入れることは「ばかげたことだ」とはねつけた。

 今回の買収提案では、現在の取締役会メンバーをアイカーン氏が推薦するメンバーへ入れ替えることや、ジェリー・ヤン(Jerry Yang)最高経営責任者(CEO)ら現経営陣の解任も求められていた。(c)AFP/Glenn Chapman