【6月23日 AFP】家庭用パソコンの時代をけん引し、数十億ドル(数千億円)を稼いだ人物が、今月27日に米ソフトウエア最大手マイクロソフト(Microsoft)での最後の日を迎える。

 ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏が友人のポール・アレン(Paul Allen)氏とマイクロソフトを創設したのは1975年。ハーバード大学(Harvard University)を中退し、以来同社を率いてきたゲイツ氏は、慈善財団ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)に活動の中心を移す。

 ゲイツ氏が経営の第一線から退くことを表明してからは、レイ・オジー(Ray Ozzie)氏がソフトウエア設計、クレイグ・マンディ(Craig Mundie)氏が研究・戦略部門の責任者を、ハーバード時代のクラスメート、スティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏が最高経営責任者(CEO)の職をそれぞれ引き継いだ。

 ゲイツ氏は会社設立から2年後に大学を退学したが、ハーバードをはじめ複数の大学から名誉学位を授与された。

 引退後もゲイツ氏はマイクロソフトの会長職にとどまる。ゲイツ氏はマイクロソフトの筆頭株主でもある。(c)AFP/Glenn Chapman