【4月30日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は、インターネット検索大手の米ヤフー(Yahoo)買収に向けた次の動きとして、ヤフーの取締役陣の交代を要求する方策に出ると見られている。米経済紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)が30日報じた。

 マイクロソフトによる446億ドル(約4兆6400億円)の買収提案は、双方からのコメントが無いまま、マイクロソフト側の設定した26日深夜の期限を迎えた。

 それ以来、両者間では正式交渉が途絶えているが、マイクロソフトの次の動きは早ければ30日中にも明らかになる。WSJは事情に詳しい筋からの情報として伝えた。

 マイクロソフトが検討している選択肢のひとつは、同社が新たなヤフー取締役を推薦し、株主の投票を通じてヤフーの現取締役と入れ替えるというもの。事情に詳しい筋によると、マイクロソフトは候補者10人と代役3人をすでに選んでいる。

 WSJはこの動きについて、「マイクロソフトは、買収案取り下げか積極的な敵対的買収かの間となる大勢が予測していなかった中庸案」だとし、ヤフーに対する買収価格の再提案までの時間稼ぎをしつつ、敵対的買収という選択肢も残す方策だと分析している。(c)AFP