【11月1日 AFP】任天堂(Nintendo)は31日、1983年から発売してきた家庭用ゲーム機「ファミリーコンピューター」および「スーパーファミコン」の修理サポートサービスを同日付けで終了したと発表した。部品の在庫切れが主な理由だという。

 1983年に日本で発売されて以来、「スーパーマリオブラザーズ」や「ドラゴンクエスト」などの人気ゲームソフトを生み出した「ファミコン」は、他社の追随を許さない美しい映像を誇った。海外でも「NES(Nintendo Entertainment System)」の品名で販売され人気を博し、全世界で6200万台を売り上げた。

 修理サポートの終了による「ファミコン」の退場を惜しむ声も多いが、任天堂広報は、「家庭用ゲーム機の覇者としての任天堂の伝説が終わったわけではない」として、「ファミコン」同様、今後は新型家庭用ゲーム機「Wii」を楽しんでもらいたいとの期待を語った。

 最新技術を満載した「Wii」は、モーションセンサーを組み込んだコントローラーで、プレーヤーが直感的な動きでゲームなどを楽しむことができる。元来はゲームに無関心だった客層まで取り込むことに成功。昨年の発売以来、在庫調達が間に合わないほど売れ行きは好調だ。

 任天堂は1889年、花札メーカーとして創業した。(c)AFP