【10月10日 AFP】米調査会社コムスコア(comScore)は9日、インターネット検索エンジンの世界シェアに関する統計を発表した。米グーグル(Google)が圧倒的な強さを見せた一方、中国や韓国では地元の企業が台頭しつつあることが明らかになっている。

 コムスコアは今回初めて世界的規模で8月の検索エンジン利用状況を調査。広告収入につながるユーザー獲得争いが、世界で繰り広げられている様子が浮き彫りとなった。

 8月に検索エンジンを利用したのは世界のネットユーザーの推定95%に当たる7億5000万人以上に上り、延べ610億回の検索を行っていた。

 検索エンジン利用回数の内訳は、首位のグーグルが371億回と、2位以下を大きく引き離した。グーグルの検索回数のうち、50億回は傘下の動画投稿サイト、ユーチューブ(YouTube)上でのものだった。2位は米ヤフー(Yahoo)の85億回、3位は中国の百度(Baidu)の32億回、4位は米マイクロソフト(Microsoft)のMSNとLive Searchを合わせた22億回、5位は韓国のNaverの20億回だった。

 また、中国、日本、インドなどを含むアジア・太平洋地域では、2億5800万人が203億回の検索を行ったことが分かった。

 コムスコアの国際市場担当責任者は「グーグルやヤフーと並んで、アジアの検索エンジンがランクインしていることは、検索がまさに世界的現象になったことを浮き彫りにしている」と指摘した。(c)AFP