【8月9日 AFP】米国のインターネット企業が、ついに地球上の60億人の名前を検索できるサイトの開発に乗り出した。

 Spock.comによると、8月中旬に公開予定の同検索エンジンのベータ版にはすでに1億人分のデータがあり、招待制で毎日100万人の名前が加えられているという。

 一方で、人名が検索できるサイトの出現により、個人情報の保護について懸念が高まっている。Wink.comZoominfo.comなどの人名検索サイトは、それぞれ20万人と3万7000人のプロフィールを保有している。

 これらの検索エンジンは、すでに「ググる」という動詞にまでなりつつある米インターネット検索エンジン、グーグル(Google)が独占している検索業界に切り込みをかけたい考えだ。

 Spock.comの共同創設者Jay Bhatti氏はAFPの取材に対し、「グーグルが、入力されたさまざまなものに対する検索結果を表示するのと同じように、我々のサイトは人物についての結果を提供する。人物に特化しているという点で、他の検索エンジンとは一線を画している」と語った。

 2006年からカリフォルニア(California)州のRedwood Cityで開発が進められてきた同検索エンジンは、将来的には世界中の全ての人の検索が可能になることを目指しているという。(c)AFP/Helene Labriet-Gross