【7月11日 AFP】カリフォルニア(California)州サンタモニカ(Santa Monica)で11日、ゲーム見本市「E3 Media and Business Summit」が3日間の日程で開幕する。

 マイクロソフト(Microsoft)、任天堂(Nintendo)、ソニー(Sony)などの大手ゲーム機メーカーのほか、ディズニー・インタラクティブ・スタジオ(Disney Interactive Studios)、UBISOFTグループ(Ubisoft)などのゲームソフト会社が参加を予定しており、市場規模数十億ドルにものぼるゲーム市場での熾烈な売り込み合戦が展開される。

 この見本市は、毎年恒例となっていた「Electronic Entertainment Expo」が、規模を縮小し、名称の新たに再スタートしたもの。2006年の「Electronic Entertainment Expo」には6万人が来場したが、今年は招待者限定のイベントとなる。3000-4000人の業界関係者らが会場のホテルに集まり、クリスマス商戦をにらみ、商談や人脈づくりを行うなどの宣伝活動を展開する。

 参加を予定しているソニーは、ゲーム機プレイステーション3(PlayStation 3PS3)の値下げを数日前に発表したばかり。2006年11月の発売以来、PS3の売り上げは伸び悩んでいる。

 マイクロソフトは6日、ゲーム機Xbox 360の上位モデル「Xbox 360エリート」 の開発に11億5000億ドル(約1400億円)を投入する計画を発表した。2005年末の発売以来、Xbox 360の出荷台数は1160万機に達している。

 一方、2006年11月の発売以来、爆発的人気を誇る任天堂のゲーム機Wii(ウィー)は、生産が追いつかないほどのスピードで売れ行きを誇る。

 これら大手ゲームメーカの動向について、スイスの銀行大手UBSのアナリストBenjamin Schachter氏は「任天堂がWiiで成功したことにより、ソニーやマイクロソフトがWiiよりもさらに進化したモーションセンサー搭載型ゲーム機の開発に乗り出すと、面白い展開になるだろう」と予測している。(c)AFP