【6月12日 AFP】世界のパソコン利用台数が2008年末までに10億台、2015年末までに20億台を超えるとの予測が11日、米市場調査会社フォレスターリサーチ(Forrester Research)によって発表された。

 同予測によると、2003年から2015年の間のパソコン利用台数伸び率は年平均12%に達する見通し。未開拓の新興市場台頭とその市場に対応したプログラムの汎用が大きな要因となっている。

 利用台数が10億台に達するまで27年を要する一方、更に10億台増加するにはわずか5年しかかからないと見通しを立てている。新技術、低価格、そして技術に敏感な世界の消費者からの需要が主な原因だという。

 2015年までの新たなパソコン需要のうち7億7500万台超は、ブラジル、ロシア、インド、中国といった新興経済国が占める見通しだ。

 フォレスターリサーチの主任研究員、サイモン・イェーツ(Simon Yates)氏は、新興市場での成長はハイテク産業に必要不可欠だと指摘。「同業界は、すでに生活がハイテク化されている人々を対象に、ハードウェア、ソフトウェアを少しずつバージョンアップして販売することで生き残ることは可能だろう。ただ、パソコンおよび関連業界の成長は、新興市場にかかっている」と語る。(c)AFP