写真は、ソウル(Seoul)で開催されたワークショップで公開された人型ロボットのHubo(左)、Mahru(右)と、同ロボットに触れる陳大済(チン・デジェ、Chin Dae-Je)情報通信相(中央)。(2005年6月17日撮影)(c)AFP/JUNG YEON-JE
【ソウル/韓国 7日 AFP】産業資源部(Ministry of Commerce, Industry and Energy)が7日、人間によるロボットの誤用またはロボットによる人間の誤用防止を目的とした倫理綱領の作成が進められていることを明かした。政府の計画によれば、ロボット製造者およびユーザーを対象とする「ロボット倫理憲章」が今年中に公布される。同憲章に定められた倫理規範は、ロボットにプログラミングされるという。
同憲章作成作業部会のメンバーは5人。専門家、未来学者およびSF作家らで構成され、2006年11月に草案作成に着手した。
同部は声明を発表し「近い将来、高度な知能を有するロボットが誕生すると考えられるため、ロボットの役割と機能をめぐる倫理ガイドラインの設定を計画している」と述べた。出生率の低下により高齢化が進む国内では、そう遠くない将来、「思考」能力を持ったさまざまなサービスロボットが登場し「人間の重要な仲間」になると見られる。
産業資源部ロボットチームのPark Hye-Young氏はAFPに対し「国民がロボットを妻として扱うようになる世の中を想像して欲しい。インターネット使用者がコンピューターの世界に没頭するのと同様に、ロボットとの会話にばかり夢中になる国民も出てくるかもしれない」と語る。
同氏によれば、作成中のガイドラインには、1942年にアイザック・アシモフ(Isaac Asimov)氏が発表した短編小説「Runaround」で提唱された規律が反映される予定だという。規律の内容は次のとおり。
・ロボットは人間に危害を加えてはならない。不作為によって人間を傷つけることも許されない。
・ロボットは上述の規律に反する場合を除き、人間の命令に従わなければならない。
・他の規則に抵触しない限りにおいて、ロボットは自己防衛をしなければならない。
政府はガイドライン作成にあたって「欧州におけるロボットの研究ネットワーク 」(European Robotics Research Network)が4月にローマ(Rome)で公布予定の「倫理計画」も参考にするという。
Park氏はガイドラインについて「人間がロボットをコントロールするという構図の保証、ロボットの違法使用防止、ロボットが取得したデータの保護およびロボットの明確な識別と追跡が可能となる仕組み作りがポイント」と語る。
2006年9月には、厳重警備中の北朝鮮国境地帯にマシンガンを搭載した見張りロボットが導入され、ロボットによる侵入者の検知と殺害が可能となっている。
軍事利用が進む一方で、国内では穏やかなロボットの活用法も検討されている。韓国科学技術研究員(Korea Institute of Science and Technology)は家事や高齢者の健康状態の監視を行う介護ロボットの開発を進めている。また、韓国生産技術研究院(Korea Institute of Industrial Technology)は、会話したり歌ったりすることが可能でアイコンタクトもできるEveR-2 Museを開発済みだ。このロボットは、20代の女性の姿をしており、怒り、悲しみ、喜びといった感情表現も可能だ。
写真は、ソウル(Seoul)で開催されたワークショップで公開された人型ロボットのHubo(左)、Mahru(右)と、同ロボットに触れる陳大済(チン・デジェ、Chin Dae-Je)情報通信相(中央)。(2005年6月17日撮影)(c)AFP/JUNG YEON-JE
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