写真は香港(Hong Kong)を走る電車内の様子。(2006年7月8日撮影)(c) AFP/MIKE CLARKE
【ジュネーブ/スイス 3日 AFP】国連の専門機関、国際電気通信連合(International Telecomunication Union、ITU)がまとめた2006年版のインターネット報告によると、世界でおよそ20億人が携帯電話を利用しており、革命的なペースで人々の生活に普及していることが明らかとなった。携帯電話の普及率は通信史上、空前の急成長ぶりを見せている。
■2年以内に2人に1人が携帯ユーザー
ITUが4日から香港で開催する電気通信企業の見本市「テレコムワールド2006(Telecom World 2006 trade fair)」に合わせて発表した今回の報告では、世界の携帯電話使用率はこの2年以内に2人に1人となるとの予測が示されている。同報告はまた、携帯電話の急激な普及は、経済活動だけでなく人と人とのかかわり方やプライバシーの在り方にも大きな影響を及ぼし始めていると警告している。
ITUがまとめたデータによると、55歳以下の人々にとってインターネットや携帯電話は、いまやテレビやラジオ、新聞、雑誌、映画をもしのぐ娯楽の中心となっているという。
固定電話が2001年に10億の大台を突破するまでに125年の歳月を要したのに対し、携帯電話は翌年、わずか21年で同水準に到達。固定電話使用者が12億人超に達するまでに緩やかな成長を遂げてきたのに対し、携帯電話使用率は急成長を続けている。ITUによると、インターネットなど電気通信産業の市場規模はおよそ3兆1300億ドル、世界の国内総生産(GDP)の7%に相当する。
■デジタル依存に警告
報告書はデジタル機器に依存したライフスタイルへの移行に、警鐘を鳴らしている。
ITUのSrivastava氏によると、世界の通信網と人々の生活の結びつきがますます強まった結果、本人の代わりとして個人情報がやりとりされているが、その個人情報は容易に流出するという。
ビジネスはもちろん、「My Space」をはじめとするSNSや、電子メールなど、さまざまな場面でやりとりされる個人情報は、本名、ユーザー名、パスワードといったものから、社会保障番号、クレジットカード情報まで多岐に渡る。
写真は2006年4月7日にフランスのカンヌ(Cannes)で開催された見本市で、携帯電話を手にする女性。(c)AFP/JACQUES MUNCH