【8月27日 AFP】米東部の3分の2の河川がアルカリ性の度合いを強め、農業用水や魚の生息に危険を及ぼしつつあるという研究論文が26日、米国化学会機関誌「エンバイロメンタル・サイエンス・アンド・テクノロジー(Environmental Science and Technology、環境科学と技術)」に掲載された。

 アルカリと酸は相反するものだが、河川のアルカリ化は酸性雨によるものだという。アルカリ性鉱物を多く含む岩や舗道が酸性雨によって浸食されたことで、こうした変化がもたらされたという。


 米メリーランド大学(University of Maryland)のスジェイ・カウシャル(Sujay Kaushal)氏(地質学)率いる研究チームは、米北東部のニューハンプシャー(New Hampshire)州から南部フロリダ(Florida)州までの一帯にある97河川を、過去25~60年間調査した。これらの河川は、ワシントン(Washington)、フィラデルフィア(Philadelphia)、ボルティモア(Baltimore)、アトランタ(Atlanta)を含む主要都市に飲料水を提供する重要な役割を果たしている。

 その結果、97地点のうち62地点で、アルカリ性の度合いが著しく上昇している傾向が見られた一方、明らかに酸性に傾いた河川は1つもなかったという。

 研究チームは、水のアルカリ化が進むと、汚水や飲料水の処理が複雑になり、金属製パイプの腐食が早まると指摘する一方、河川のアルカリ化の傾向がどのくらい続くかを予測するのは難しいと述べている。(c)AFP