【6月21日 AFP】クジラの中でも最も絶滅が危惧されている種の1つのセミクジラが先週、カナダ西部ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州沖で確認された。カナダ漁業海洋省によると、カナダ沖でセミクジラが目撃されたのは60年ぶり。

 セミクジラは、フジツボの仲間が寄生することによって頭部にできるこぶが特徴的で、体長は最大18メートル、体重は最大で91トンにもなる。脂肪が豊富で殺された後でも海面に浮かび上がるため、19世紀から20世紀半ばまで、格好の捕鯨対象となり乱獲された。(c)AFP