【12月28日 AFP】においも大きさも世界一とされる熱帯植物「スマトラオオコンニャク(学名:Amorphophallus titanum)」がブラジルの植物園で開花し、連日、多くの見物客を集めている。

 南部ミナスジェライス (Minas Gerais)州ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)の植物園に勤務する植物学者のパトリシア・オリベイラ(Patricia Oliveira)氏はAFPの取材に、花は25日のクリスマスに開き、既にしぼみ始めていると語った。花の寿命は72時間で、強烈なにおいと色でハエやカブトムシなど花粉を運ぶ虫をひきつけるのだという。高さは27日には167センチメートルに達したが、ものによっては3メートルを超えることもある。

 スマトラオオコンニャクはインドネシア・西スマトラの熱帯雨林原産で、栽培が非常に難しく、育てるのに6年かかる。開花することはまれで、花が開くと腐った肉のようなにおいを放つことから、「死体の花」の異名でも知られる。

 オリベイラ氏によると、同園での開花は2010年12月以来2度目。(c)AFP