【7月6日 AFP】おとぎ話では王女にキスされたカエルが王子様に変身するが、南米エクアドルで発見されたカエルは、このほど英皇太子の名前を冠する栄誉を賜ることとなった。

 英国のチャールズ皇太子(Prince Charles)は長年、熱帯雨林保護活動を熱心に続けてきた。皇太子のたゆまない努力に敬意を表し、カエルやイモリ、サンショウウオなど絶滅が危惧される両生類の保護活動に取り組む国際団体「両生類の箱舟(Amphibian Ark)」は、4年前にエクアドルで見つかった新種のカエルの学名を「Hyloscirtus princecharlesi(プリンスチャールズ・アマガエル)」とすることを決めた。

 5日、この茶色とオレンジ色の新種のカエルのガラス製の置物を、発見者のエクアドル人生物学者、ルイス・コロマ(Luis Coloma)氏から贈られたチャールズ皇太子は「素晴らしい。大切にします」と感激。カエルの学名に自分の名前が付けられたことに「深く感動した」「今後はもっと努力しなければいけなくなったね」などと述べ、世界の熱帯雨林の保護活動にこれまでの倍の努力を注ぐと誓った。

 コロマ氏によるとチャールズ皇太子は以前から、さまざまなカエルを熱帯雨林保護活動のシンボルとして取り上げてきたという。(c)AFP