【4月23日 RenewableEnergyWorld.com】スペインやイタリアで代替エネルギー事業を展開してきたインヘノストルム(Ingenostrum、本社:スペイン・セビリア(Seville))が、発電ポートフォリオに占める太陽光・風力・バイオマスの拡大を目指す南米チリに進出しようとしている。

 英字紙ラテン・アメリカン・ヘラルド・トリビューン(Latin American Herald Tribune)によると、インヘノストルムはチリ北部アントファガスタ(Antofagasta)州の6か所に合計20億ドル(約1600億円)近い資金を投じて太陽光発電所を建設する計画を立てている。

 6か所を合わせた設備容量は68万8000キロワット。そのうち最も大きな16万キロワットの発電所はシエラゴルダ(Sierra Gorda)地区に建設する予定だという。同社が提出した環境影響評価報告書の審査結果は6月28日までに出る予定になっている。また同社はチリ・コキンボ(Coquimbo)州に風力発電所を、チリ南部にバイオマス発電所を建設する意欲も示している。

 エネルギー需要の増加が見込まれ、再生可能エネルギー資源の開発余地が大きいチリに世界のエネルギー企業が注目している。アントファガスタ州ではイタリア電力大手エネル(Enel)も地熱資源の探査を進めている。(c)RenewableEnergyWorld.com/AFPBB News

RenewableEnergyWorld.comにこの記事の原文(英語)が掲載されています。